ご挨拶

名誉院長ご挨拶

名誉院長 平尾 佳彦

名誉院長 平尾 佳彦

本院は、創立以来、多くの方々ならびに地域の皆様のご支援を頂き、此花における医療・介護の中核として、本院は地域の方々に親しまれてきました。

本院の基本理念は、「本院はキリスト教精神に基づく全人的医療を通して、地域住民が心の絆を実感できる病院を目指します」とされています。一体、キリスト教精神とは何でしょうか? 判りやすい言葉でいえば、「弱者を愛する心」とも、「自分がして欲しいと思うことを相手にする心」といわれています。同様に、仏教でも他人の立場や心情を思いやり宥(ゆる)す心、「恕」がその根幹をなすといわれています。キリスト教、仏教を問わず、古今東西を通じて他人を思いやる心が人の道の基本になると考えられており、まさに医療のあるべき姿といえます。

それでは「全人的医療」とは何でしょうか? 近年、医療の発展により過去にない長寿・健康社会が到来しましたが、残念なことに、医療に対する疑惑や不信感が高まる風潮も見られています。その一端には、医療者は患者を「壊れた部品」や「制御が狂ったシステム」を持っているものと考え、部品やシステムの修復のみでよしとする医療者が増加していることにあるといわれています。部品やシステムのみでなく、人として患者の望みに応えることが、まさに「全人的医療」であると考えています。

当院の基本理念である「キリスト教精神に基づく全人的医療」の推進には、同時に医療水準を高く保ち、安全で質の高い医療が提供できる医療環境の整備が強く求められています。今回、本院は、西九条駅前の大阪北市民病院跡地に11階建ての新病院を建設し、小児科、産婦人科をはじめとする医療スタッフを充実すると共に、最新の医療機器と快適な療養環境の充実を図りました。社会福祉法人大阪暁明館は、新病院を中核に、おとしよりすこやかセンター西部館、総合地域医療センターなどとともに、急性期医療、リハビリテーションから介護・福祉までを統合した地域医療をめざし、此花地区の発展に貢献して参ります。職員一同、心を一つにして、地域の方々から心の絆を実感できる病院、「私達の病院」と呼んでいただけるよう、病院の運営に努めて参ります。

院長ご挨拶

院長 坂 宗久

日本経済は1990年代初頭のバブル崩壊以降、デフレーションに足を入れた状態になり景気が低迷、「失われた20年」とも呼ばれる時期が生まれました。しかし安倍総理が打ち出したデフレ脱却・無制限の量的緩和策、俗にいう「アベノミクス」により景気が上向いてきています。これに追い風となるかのように2020年の東京オリンピックが決定。中国や韓国との関係改善の問題もありますが、日本も明るくなってきたように思います。

一方、医療においては、急性期医療の適切な提供に向けた病院勤務医等の負担軽減や、医療と介護の役割分担の明確化と連携体制の強化、および在宅医療の充実等が重点課題とされましたが、まだまだ不十分な状況です。最近は、奈良県の病院の保険医療機関指定取り消し処分をめぐる地域医療の混乱や、医療グループによる衆院選をめぐる公選法違反容疑など、医療に対して不信感を持たれるようなニュースも聞こえてきています。

こうした中、我々医療者は、患者さまが「この病院に来てよかった」という気持ちになっていただくための人間関係づくりに、より一層努めていかなければならないのではないかと思っています。患者さまと良い関係をつくることは、医療者の永遠のテーマなのです。

大阪暁明館病院においても、2013年4月の新築移転以降、新しい患者さまも増え、職員の業務も増えてきています。そんな中、ほうれんそう(報告・連絡・相談)などの基本的なことができていないと思うことも少なくありません。放っておくと重大な医療ミスに繋がりかねません。アインシュタインの言葉に「過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望を持つ。大切なことは、何も疑問を持たない状態に陥らないことである」というのがあります。我々は業務に流されることなく、旧病院から培ってきた経験や日々の努力・学びを忘れず、何事においても疑問を抱きながら改善する姿勢を持って医療に接していきたいと思います。大阪暁明館は、未来に希望を持ち、此花における医療と介護の中核として一層の努力をスタッフと共にしていきたいと思います。

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