産婦人科

診療担当表

診療内容

 大阪暁明館病院の産婦人科は平成9年に診療を中止しておりましたが、平成25年4月に西九条駅の近くの旧大阪市立北市民病院跡地に移転したのを機に医師、助産師、看護師などのスタッフを含め大きくリニューアルし、再開しました。
当科では妊婦健診や出産はもちろんの事、子宮内膜症や子宮筋腫などの女性特有の疾患、思春期疾患、不妊症、月経の悩み、更年期障害、骨盤臓器脱など、女性のライフステージにおけるすべての疾患を幅広く取り扱っています。

「優しい医療」を合言葉に、患者さまが安心して医療を受けられるよう心がけています。

妊娠・出産について

 常勤医師2名および複数名の非常勤医師で対応しており、当直業務を含む24時間体制で診療しています。妊婦健診では看護師、助産師によるきめの細かい保健指導を行っており、妊娠に関する不安な事、聞きたい事に対して十分な時間をとって説明するようにしています。大阪市をはじめとした妊婦健診の各種クーポン券をご利用いただく事ができ、経過に問題がなければ健診時の費用負担はほとんどありません。健診では医師による胎児エコー検査を実施し、最新の4D超音波検査も追加料金なく受けていただくことができます。


詳しくはこちらもご覧ください。
 大阪暁明館病院「産婦人科 出産のご案内」

子宮がんについて

 いわゆる「子宮がん」には、子宮の出口付近にできる「子宮頸がん」と子宮の奥の方にある子宮内膜にできる「子宮体がん」があります。子宮頸がんは、以前は発症年齢のピークが40~50歳代でしたが、最近は20~30歳代の若い女性にも増えてきており、30歳代後半がピークとなっています。初期にはほとんど症状が出ませんが、検診で発見される可能性がとても高いため症状がなくても2年に1回は検診を受ける事をお勧めします。子宮頸がん検診は短時間で終わり、痛みもあまりなく受けることができます。

※大阪市内にお住まいの方は自治体からの補助があるため、2年に1回に限り400円程度の自己負担額で子宮頸がん検診を受けることができます。当院に初めて来られる方でも予約できますので、詳しくは検診センターにお問い合わせください。

 一方、子宮体がんは初期症状として不正性器出血があり、診察の際の超音波検査で子宮内膜に異常を認めます。閉経期以降に多いとされていますが、最近では30歳代で見つかるケースもあり、不正性器出血がある方は是非受診して検査を受けて下さい。

月経(生理)の悩みについて

 月経痛(生理痛)がひどくて日常生活に支障が出るようになった、月経の時の出血が多くて困る、といった症状がある場合、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている場合があります。産婦人科の診察では内診、超音波検査、必要に応じて血液検査やMRI検査などを用いて病状を正確に把握する事が出来ます。ホルモン治療(ホルモンの含有量の少ない薬も使用できます)、漢方薬、手術など、症状を緩和する方法は数多くあります。
 また、月経がなかなか来なくて数か月に1回しかない、あるいは周期が短くて頻繁に来る、などでお悩みの方もおられます。適切なホルモン治療や漢方薬で症状の改善が期待できます。
 当科ではお一人おひとりに合った、最適な治療法を相談しながら決めています。

更年期障害について

 女性は一定の年齢になると女性ホルモンの分泌が急激に低下して閉経を迎えます。この閉経の前後の時期に、顔がのぼせる、汗が出る、肩がこる、動悸がする、眠れない、気分が落ち込む、などの症状が出てくる場合があり、更年期障害と呼ばれています。更年期障害はだいたい45歳~55歳ぐらいの時期に起こりますが、症状の多くはホルモン剤や漢方薬、他の薬剤で大幅に改善させることが可能です。また、別の疾患が隠れている場合もありますので、適切な検査を受ける事が重要です。当科では日本女性医学学会認定女性ヘルスケア専門医が診察しており、更年期障害の診療も積極的に行っています。

不妊症について

 結婚して、赤ちゃんが欲しいと思って努力してもなかなかできない場合があります。不妊カップルはいまや5~10組にひと組と言われており、晩婚化、晩産化がそれに拍車をかけています。不妊症は女性だけでなくご夫婦の悩みですので、女性側の検査(基礎体温測定、ホルモン検査、超音波検査、子宮卵管造影など)だけではなく男性側の検査(精液検査)も必要です。治療は排卵誘発剤や、人工授精のほか高度補助生殖医療(体外受精など)がありますが、当科では不妊症に関する相談や諸検査と人工授精などの一般不妊治療まで対応いたします。

婦人科疾患手術について


当科では、できる限り患者さんにとって負担の少ない手術を追求しています。
「できるだけ小さな傷で」「できるだけ短期間の入院で」「安全に」手術を行います。



良性疾患では、できる限り従来の開腹手術を避け、腹腔鏡や子宮鏡での手術を選択するようにしています。















腹腔鏡下手術とは、下腹部を中心に数か所小さな穴を空けて内視鏡や鉗子を用いて手術を行う方法で、開腹手術に比べて術後の痛みや発熱などが格段に少なく、社会復帰も早くできます。また、術後の傷も目立ちにくいため、美容の面からもメリットがあります。





腹腔鏡下手術では従来にくらべ高度な技術が必要ですが、当地区で唯一の日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医である大野木医師と、同じく唯一の日本婦人科腫瘍学会専門医である吉田医師により、当院では異所性妊娠(子宮外妊娠)、卵巣腫瘍、子宮内膜症、子宮筋腫などの良性疾患でほとんどのケースで腹腔鏡下手術で治療することができています。

また、麻酔科医師の全面協力により、術後の痛みに対してもできるだけ軽減できるよう取り組んでいます。痛みが出やすい術当日~術後2日目までは硬膜外麻酔等を併用することで[痛くない手術」を目指しています



子宮鏡下手術は、子宮の内腔にできたポリープや筋腫を取り除く手術です。電気メスが装着された子宮鏡を用いて行うもので、あまり大きな腫瘍に対する手術には向きませんが、対象となる疾患をきちんと見極めればお腹に傷をつけることなく手術を終えることができます。

当科では妊娠や出産も扱っているため、術後に妊娠を考えている方でも術後の妊娠する能力(妊孕能:にんようのう)や妊娠した際には出産までフォローアップすることができます。

手術の入院期間について
標準的には下記のように推奨しています。
腹腔鏡下手術
卵巣の手術:手術前日に入院し、術後4日目に退院(合計6日間入院)
子宮の手術:手術前日に入院し、術後5日目に退院(合計7日間入院)
子供や家族の世話が心配、できるだけ仕事に穴をあけたくない、ペットが心配・・・等の理由で、これよりも短期間での入院に済ませたいというご希望があれば個別に配慮致します
詳しくは外来受診時に担当医にお伝え下さい(最短では、入院日を含め3日間(2泊3日)で退院された方もおられます)。

診療統計
開設以来、下記のような内容で手術を行いましたが、腹腔鏡下手術を含め重篤な合併症は皆無でした。腹腔鏡下術中に開腹手術に移行したケースは4例のみありましたが、いずれも腹腔内の癒着が高度であったためでした。、
  総手術件数 353件 
  ①腹腔鏡下手術件数 267件 
   腹腔鏡下付属器手術 118件 
   腹腔鏡下子宮全摘術 73件 
   腹腔鏡下子宮筋腫核出術 50件 
   腹腔鏡下子宮外妊娠手術 22件 
   その他の腹腔鏡下手術 4件 
  ②腹式単純子宮全摘術(良性腫瘍)
   (腹腔鏡からの開腹移行例4件を含む)
9件 
  ③腹式単純子宮全摘術(悪性腫瘍) 1件 
  ④腹式付属器摘出術(良性腫瘍) 1件 
  ⑤腹式付属器摘出術(悪性腫瘍) 2件 
  ⑥卵巣悪性腫瘍基本術式
   (境界悪性含む)
4件 
  ⑦卵巣悪性腫瘍根治術 2件 
  ⑧子宮体癌根治術(悪性腫瘍・開腹) 1件 
  ⑨骨盤臓器脱(子宮脱など)手術 22件 
  ⑩子宮頸部円錐切除術 30件 
  ⑪その他(子宮鏡、外陰部手術等) 14件 

                    ※ 平成25年4月~平成29年3月
 







医師紹介

産婦人科 部長

吉田 昭三

出身大学 奈良県立医科大学(平成7年卒)
略歴  平成 7年  奈良県立医科大学附属病院
平成 8年  済生会奈良病院 
平成 9年  大阪府立羽曳野病院
平成10年 奈良県立医科大学附属病院
平成14年 奈良県立医科大学 助教
平成14年 奈良県立医科大学附属病院
      NICU 助教
平成15年 奈良県立医科大学 助教
平成17年 同 産婦人科外来医長
平成23年 同 医局長
平成26年 同 講師
平成27年 大阪暁明館病院産婦人科 部長 
資格 医学博士
日本産科婦人科学会指導医・専門医
母体保護法指定医
日本婦人科腫瘍学会専門医
日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医
がん治療認定医機構癌治療認定医
奈良県立医科大学 学外臨床教授
近畿産科婦人科学会編集委員会幹事
専門分野 婦人科腫瘍学
生殖・内分泌学
所属学会 日本産科婦人科学会
日本婦人科腫瘍学会
日本癌治療学会
日本産科婦人科内視鏡学会
日本女性医学学会
日本周産期・新生児医学会
日本性感染症学会
など

産婦人科 医長

大野木 輝

出身大学 愛媛大学 医学部(平成15年卒)
資格 医学博士
日本産科婦人科学会専門医
母体保護指定医
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
日本内視鏡外科学会技術認定医
専門分野 腹腔鏡下手術
所属学会 日本産科婦人科学会
日本妊娠高血圧学会 
日本産科婦人科内視鏡学会
など

産婦人科 非常勤医師

佐道 俊幸

出身大学 奈良県立医科大学(平成3年卒)
資格 医学博士
日本産科婦人科学会専門医
母体保護法指定医
日本周産期・新生児医学会・母体胎児専門医
日本超音波医学会超音波専門医
臨床遺伝専門医
日本女性医学学会女性ヘルスケア専門医
新生児蘇生法インストラクター
近畿産科婦人科学会内分泌・生殖研究部会委員
奈良県立医科大学 産科婦人科学教室准教授
専門分野 周産期医学、更年期医学
所属学会 日本産科婦人科学会
日本超音波医学会 
日本女性医学学会
など

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