近年、がん医療は高度化・複雑化しています。
患者さまは、病と治療によって“からだ”と“こころ”に痛みを感じ、悩むことがあると思います。専門看護師は、専門的根拠に基づき、看護によるCare（ケア）と医療によるCure（キュア）をつなぎ、患者さまとご家族の生活を守ります。
そして、患者さまが夢や希望を叶えることが出来るように、多職種や他施設の専門家と連携しながら看護を提供します。

緩和ケア外来を受診される方は、「緩和ケアって何？入院してからはどうなるの？」と、様々な疑問や今後の不安があります。
緩和ケア外来を初めて受診される患者さまやご家族と面談を行い、思いやご希望を伺わせていただきます。
そして、緩和ケア病棟に入院されてからも、受診された方々の思いや希望を大切にし、病棟スタッフと連携して継続的なケアをおこないます。

がん化学療法は、抗がん剤だけではなく、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害薬、ホルモン剤などたくさん種類があります。
がん化学療法を受ける患者さまやご家族が、治療内容や副作用のことを理解して、納得して治療が受けられるようにサポートいたします。
そして、患者さまが自分らしい生活を送りながら、治療が続けていけるように副作用対策を一緒に考えます。

糖尿病は慢性疾患です。長年の療養生活を送るには精神的にも辛いことが多くあると思います。そのような方々に寄り添い、一緒に考えながら負担の少ない療養生活を送ることができるよう支援を行なうのが糖尿病看護認定看護師です。
糖尿病をもつ人には高齢者も増えており、世間からの偏見（スティグマ）もあると言われています。このような糖尿病もつ人を支えていきます。
糖尿病看護外来では療養支援、フットケアを行なっています。

私のモットーは、手術を受ける患者さまやご家族が「手術を受けてよかった」と思っていただくことです。認定看護師として、手術中の看護はもちろん、手術前の準備や手術後の疼痛管理にも対応させていただきます。
また、手術中の麻酔管理領域の特定行為研修を修了しております。特定行為を実践することで、手術中の患者さまの安全を守ります。当院の周術期医療、看護の質や患者満足度の向上に尽力します。

近年の超高齢化社会において、国民の約63％の人が人生の最期は自宅で迎えたいと考えています。しかし、実際に自宅で最期を迎えることができたのは約15％程度です。在宅ケア認定看護師は、自宅での療養生活に関わる多職種と連携を図り、できる限り患者さまとご家族のご希望に添い、安心してご自宅で過ごせるようサポートします。
また、在宅療養・訪問診療に関するお悩みやご相談をお伺いし、お一人おひとりに合った支援・サービスを提案させていただきます。

2015年に感染制御実践看護師の資格を取得しました。
2017年より当院の感染対策室に所属し、専従として活動しています。平時より感染リスクを低減するために、耐性菌や医療関連感染の監視、職業感染対策、職員への感染教育活動などの業務を行っています。
短くまとめると患者さまやご家族、職員と病院にかかわる全ての人を感染から守るための活動です。これらの活動を通して院内感染のリスクを最小限に抑え、患者さまの安全を確保できるよう取り組んでいます。